ジャンル別にみたストリートダンスの特徴!
ダンスを始めて約3年!まだまだひよっこルーキーのピロシキです!
ここでは、今までダンスに触れる機会のない方にもわかりやすく、今あるダンスの種類、それぞれの特徴について紹介していこうと思います。
そもそもダンスって一体・・・?
お盆の季節になると、全国各地の夏祭りで繰り広げられる盆踊り。軽やかな演奏に合わせて、腕を挙げ足を進めて・・・おそらく多くの方に馴染みがあるでしょう。
この、演奏に合わせて一連の動作を行うことを舞踊、ひいてはダンスといいます。
ですが、これは辞書を引いて出てくるような堅苦しい定義であって、「ダンス」という言葉は現在は違った意味合いで使われています。
少々前の話題で、小中学校・高等学校の体育でストリートダンスが導入されましたが、実はこのストリートダンスのことを今では「ダンス」と表現するようになっています!
盆踊りなども定義上ではダンスということにはなりますが、これは別の言葉で舞踊と表現するとよりふさわしいです。
ではこのストリートダンスはどんなものなのか、見ていきましょう!
路上の文化
その名の通り、ストリートダンスというものは路上(好きな場所)で自由に踊られることから由来しています。
実は歴史は比較的浅く、始めてストリートダンスというものが注目されるようになったのは1970年代、アメリカのダンス番組"ソウル・トレイン"がきっかけなんです。まだ半世紀も経ってないのは驚きですね。
ストリートダンスは、国が違えば言葉も異なることと同様に、地域による踊り方や派生の仕方の違いによって様々なジャンルが存在します。
続いて、どのようなジャンルがあるのか見ていきましょう。
ジャンル紹介!
それぞれのダンスの特徴、それと動画も紹介できたらいいな!
ロック(Lock)
音楽に合わせてノリノリに動いている中、突然静止してポーズをとる、また動き出してはポーズをとるといったスタイルのダンスで、体に鍵をかけるように動きを止める(Lock)ことからその名が付いています。ロッキング(Locking)、ロッキン(Lockin')とも呼ばれます。
ロックにはいくつか代表的な動きがあり、
・顔の横で手を回す"トゥエル"
・腕を体の前で止める"ロック(ダンス名と同じ!)"
・指をさす動き"ポイント"
などなどいくつか存在し、これらの動きを連続して行うことで初心者でも簡単にロッキンを楽しむことができます。
僕自身も、ロックの動きは非常に真似がしやすいので自分のダンスの中に取り入れたりしています。
ブレイク(Break)
このジャンルの特徴といえば、まさしく周りの目を惹き付けるアクロバットな技の数々でしょう。ヘッドスピンやトーマス、ウィンドミルなど聞き覚えのある方もいるでしょうか。また一般的にストリートダンスといったら、このジャンルを想像する人が多いことでしょう。ブレイキン(Breakin')ともいいます。
実はこのアクロバティックな技は"パワームーブ"と呼ばれており、ブレイクには他にも
・ステップで魅せる"立ち"
・屈んだ状態で足を素早く動かす"フットワーク"
・フットワークやパワームーブをやった後の締め"フリーズ"
といった重要な技が存在します。
いきなりブレイクを始めるとなっても、技の習得までには時間がかかります。"立ち"はステップメインの踊り方で取り組みやすく、ブレイクのスタートラインとしては非常におすすめです。
ポップ(Pop)
ポップで一番特徴とされる技はヒットまたはポップというもので、瞬間的に筋肉を収縮させることで身体を震わせる技のことを言います。またアイソレーション(身体を別々に動かすこと)やウェーブなどを駆使して踊られることが多く、人間離れしたダンスとも言えます。
頑張って言葉で説明してみましたが、僕もポップダンスをやっている身でありながら説明が難しいです。動画で確認してもらえば一目瞭然です。
ポップは個性が非常に強く現れるダンスで、故にブガルーやアニメーション、ストラット、ウェーブなどスタイルが多く存在します。どのスタイルにも共通する基礎が存在し、実際にポップが踊れるようになるまでには地道な基礎練が必要となり時間がかかります。一度習得すればクラスの人気者になること間違い無しでしょう。
ワック(Waack)
主に上半身で魅せることが多いダンスで、腕をムチのように振り回したり、頭の前後に腕を連続して移動させたり、体に絡み付けたりと、腕を主体としたスタイルが特徴的です。
意外と柔軟性が必要とされるダンスで、単に腕を振り回すだけでも胸や腰のアイソレーションをきかせるといった複雑な体の使い方をします。このため、曲調によって力強くも、おしゃれにも踊ることができます。
1970年代半ばにゲイダンサーによって生み出されたダンスのようですが、現在では女性人気の著しいダンスとなっています。
腕を多用するという点でロックダンスに似ているかと思いきや、スタイルの違いは明らかです。
ヒップホップ(Hiphop)
この名を知らない人はほとんどいないでしょう。ブレイクと並んで知名度の高いヒップホップですが、実は1970年代のスラム街で繰り広げられていた音楽やダンス、アートの文化を表す言葉で、現在とは違う使われ方をしていたのです。歴史も上記のダンスより浅く、1980年代ころに今のヒップホップダンスが生まれたとされています。
歴史はさておき、このダンスはリズムに合わせてダウンをすることが特徴的で、有名なランニングマンやポップコーンという技も、このヒップホップに含まれます。
ダウンという技術さえ盛り込んでいれば、どのような動きでもヒップホップと言える側面があり、いくつか代表的な技を覚えれば簡単に応用ができます。
実はヒップホップは近年新たなスタイルが勢いを増しており、上に書いたものとは全く異なり曲に合わせて素早く、感情的に踊るスタイルとなっています。もはや違うジャンルと思われても仕方ないくらいに違います!海外で非常に人気が出ています。
ジャズ(Jazz)
音楽のジャンルと勘違いされそうな名前ですが、れっきとしたダンスのジャンルになります。20世紀初頭に生まれた新しいダンスで、ジャズミュージックに合わせて踊られていたことからこの名がつきました。
現在はジャズミュージックに限らずいろいろな音楽に合わせて踊られています。バレエの要素が多く取り入れられており、なおかつ女性らしさを前面に出したスタイルが特徴的です。このため、ジャズダンサーは女性が多いです。
ストリートダンスというよりは舞踊に近いダンスですが、曲調によって様々な姿に形を変えます。
ハウス(House)
1980年代頃に現れたダンスで、こちらもハウスミュージックというジャンルの曲に合わせて踊られていたことから名前が由来しています。
テンポの速い曲のビートに合わせてステップを踏むようなスタイルで、上半身をあまり使わないのも特徴的です。ただ、ブレイクのようにフロアを使った技もいくつか存在します。
ステップと踏むといっても、ダウンのリズムと一緒に行うことが多いので、個人的にはここがハウスダンスの難しさだと思います。
ハウスのステップはとても特徴的で、人によっては習得するまで少し時間がかかるかもしれません。クラブミュージックと非常に相性がいいので、いくつかステップを覚えれば気軽にかっこよく踊ることができます。
終わりに
7つの代表的なダンスを紹介していきました。いかがでしたでしょうか?
ダンスのジャンルはこれ以外にも多く存在しています。また、今回紹介したジャンルは一つ一つにたくさんの歴史が存在し、またスタイルも細分化されていてとてもここだけでは説明しきれません。
ダンスの歴史は明確に資料として残っているものは少なく、オリジネイターの発言したものが全てです。ここで問題となるのはオリジネイターがすでに亡くなっていたり、複数人いたりすることです。これによって正しい歴史がどれなのか特定しづらい現状があります。
ですので、僕のこの説明もしっかり調べたところもありますが、自身の経験からきているところもありますので、何か違和感があるときはご容赦ください・・・。
ただ僕から言わせてみれば、楽しく踊ることができればそれで十分だと思います。ある程度踊れるようになってきたらそのジャンルの歴史を振り返って、当時の人たちの気持ちに触れることでさらに親しみを持つことができるでしょう。